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千万の花、月夜冴ゆ(下巻)

千万の花、月夜冴ゆ(下巻) 表紙イメージ

[著者] 空野妃紫

【四】
冴と銀珠との戦いがはじまった。平安京に不穏な空気が渦巻く。冴の命令どおり五岳は、都を守り抜くことができるのか。そして、冴は銀朱をとめようと朱雀門にむかう。そんな冴の前に立ちはだかるのは、冴の肝をねらっている鑼刹。鑼刹は冴を赤子のようにあしらって、狩りを楽しんでいる。
【五】
兄・銀珠がいる朱雀門へと冴は急ぎむかうが、冴の攻撃は鑼刹にはつうじつことごとく打ち破れてしまう。鑼刹の執拗な追撃に冴はなすすべもなく敗れてしまった。冴が諦めかけたその時、あらわれたのは東雲。冴は、東雲と協力して鑼刹に立ち向かうが。冴は、父母、銀珠の思いをどう受け止めるのか。因縁に導かれた戦いが、終焉をむかえる。

定価:660円(本体600円+税10%)